<読書> 「なぜ女は男のように自信をもてないのか」
『なぜ女は男のように自信をもてないのか』
目次
序文
第1章 不安から逃れられない女性たち
第2章 考えすぎて動けない女性たち
第3章 女性は生まれつき自信がないのか?
第4章 男女間に自信の差が生まれる理由
第5章 自信は身につけられるもの?
第6章 自信を自分のものにするための戦略
第7章 部下や子どもに自信をもたせるには
第8章 自信の科学
ツイッターで見かけて題名に興味があって購入。
結構長かったので、印象深かったことをメモ。
①男女は思考の違いがある
基本的に、男は自分を過剰評価する傾向にあり、女は自分の価値を低く見るという。
例えば、テストで悪い点をとった場合、
男「今回はテストが難かしかった(どや)」
という思考に対して女は
女「やっぱり私には能力がないんだ・・・」
という自分の能力の欠如だと思い込み、自分を責める(内省的になる)。
成功しても自分の実力でなく運や外的要因のおかげだと考える傾向にある。
*男は逆の傾向が多い。
これは元々の男女の脳の構造の違いもある。
幼少時から競争や悪ふざけ・からかいあいをしながら「精神的回復力」をつけていく男に対し、 多くの女性は学校でおとなしく勉強し、言われたとおりにするように期待されたという背景もある。間違えることや、危険を冒すなどの自信をつける行動避けていくことになった。
しかし、
基本的には男女の能力に殆ど差はない。
(男のが数学ができるなどのイメージは、思い込みでしかない。)
②成功は能力よりも自信と深い関係がある。
自信とはどういうものなのか?
著者は「自信とは行動のこと」と何度も言っています。(50回以上)
・「自信は、自分に何かを成し遂げることができる、事を起こすことができるという信念である。」
・「自信は人生を実現させてくれるもの。」
・「自信とは、思考を行動に変換するもの。」
・「自信不足は、無活動を招く。」
・「頭ばかり働かせすぎている私たちを、行動という解放された領域に押し出してくれるのが、自信なのだ。」
・「決断・会話・自分の意見を形成すること、これらも全て自信によって突き動かされている。」
・「極端に言うと自信は「想像するだけの人」と「実際にやる人」を区別する性質。」
など。
能力は同じでも自信の有無により、「行動力」に差が出てくるということでしょう。
③自信のつけ方
自信はある程度遺伝子的なもので、自信を持ちやすい人がいることも事実らしい。
しかし、 その後の「育ち」の影響も強く、また
大人になっても努力によって自信はつけられる。
例えば、
「習得」
習得は必然的に障害にぶつかる事を意味する。
習得につぎ込んだ全ての努力による副産物が「自信」である。
さらに「習得」によって得た自信は波及する。
何を習得したかでなく、「習得」することは他のチャレンジにに対する自信を与えてくれる。
*「習得」は完璧主義でなく「充分にいい」くらいで考える。
完璧主義は「充分」の敵で、それは自信の敵でもある。
ある程度の成功で自信はつく。完璧を求めすぎると完全に自信をもつことはない。
「早めの失敗」
早い失敗は常に調整が可能で、テストでき、何が実際にうまくいくのかを突き止めることができる。早く失敗することは失うことが少なく済み、そして失敗からは多くを学べる。
どうすべきか修正し、再度トライすることができる。
そうして限界を広げ自己信頼を形成する。
ようは
「失敗を恐れず、完璧を求めず、まず行動を起こせ!」
ということなんだと思う。
考えすぎて何もしないのが一番だめだ。
まとめ
自信は能力以上に大事なこと。
そして自信をつけるには、
自分の快適ゾーンから抜け出して
何かを習得・成し遂げるってことが必要なんだ。
そのためには、考えるだけじゃなくてまず「行動」に起こせということ。
「そうすべきかそうすべきじゃないか迷ったときは、そうすべきってこと」
ですね。